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ノミ・マダニ予防

ノミ・マダニ予防

わんちゃん、ねこちゃんにノミ・マダニが「つかないように」予防してあげることが感染症予防の観点から大切です。ノミやダニは1年中活動しているので、年中予防を心がけましょう。

Q1.ノミ、ダニとは?

A.一般的にノミとは「ネコノミ」のことを指し、ダニとは「マダニ」のことを指します。

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ノミについて

ノミとは、「ネコノミ」という体長約1〜3mmの昆虫です。

猫以外にも、犬・イタチ・タヌキ・ネズミ…そして人間にも寄生し、吸血します。毛の間をすばしっこく動いていて、20分以上吸血しています。繁殖力が非常に強く、成虫1匹につき1日10~20個の卵を産みます。卵は約2日で孵化し、体表で卵→幼→さなぎ→成虫という段階を踏んで成虫となります。

ダニについて

マダニの体長は、未吸血の成ダニで3〜8mmほどです。吸血をすると20mmほどまで大きくなります。マダニは、布団やカーペットなどにいるダニ(コナヒョウダニ0.1mm)とは全く別のダニです。頭部を皮膚に食い込ませながら咬みつき、一度寄生したらなかなか離れません。マダニは病気の原因にもなりますので、対策が必要です。マダニかなと思ったら無理に引っ張らず、動物病院へ連れて行きましょう。

ネコノミと同様、マダニも凄まじい繁殖力を持っています。繁殖条件が揃っていると、なんと1カ月で1匹から2000~3000個卵を生むと言われています。


Q2.予防法は?

A.ノミ・ダニの予防は、1ヵ月に1回の内服をするだけです。

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錠剤タイプ、お肉タイプ、皮膚に垂らすタイプなどがあります。

ねこちゃんの場合は、皮膚に垂らすタイプとなります。

詳しくは獣医師にご相談ください。


Q3.刺されても痒いだけ?

A.痒みだけでなく、様々な症状をもたらします。

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①貧血

小さなノミやマダニでも多数寄生することで貧血を起こす可能性があります。

②ノミアレルギー性皮膚炎 

ノミに繰り返し吸血されることで、ノミアレルギーとなってしまうことがあります。ノミアレルギーは非常に強い痒みを伴い、少数の寄生でも症状が出るようになります。また、アトピー性皮膚炎がある場合では、ノミ寄生で症状が強くなってしまうため、ノミ予防は非常に重要です。

③犬バベシア症

主にマダニの吸血時にバベシア原虫が血液に寄生して血液を破壊してしまいます。血液が破壊されると命にかかわる重篤な貧血がおこります。また、黄疸がおこり最悪死に至ることもあります。
現在、バベシアを完治させる治療法は開発されていないため、確実に予防する必要があります。

④猫ヘモプラズマ症

血液の表面についている小さな粒がヘモバルトネラというリケッチアです。これが血液の表面に寄生し、貧血や発熱などを起こします。

⑤条虫感染症 

腸の中で50~70cmまで成長する寄生虫です。消化器症状を引き起こすことがあります。
長い体の古くなった部分が少しずつオシリから出てきます。
お尻の周りに「米粒」のようなものがついていたら要注意です!

他にもまだあります。


Q4.人も感染する病気もあるの?

A.ダニから感染する怖い病気もあります。

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SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する病気です。マダニに咬まれてから6日~2週間程度の潜伏期間の後,38度以上の発熱や,消化器症状(食欲低下,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛)などの症状がでます。重症化し死亡することもあります。日本では約23%とかなり高い致死率となっています。
(飼育ネコ及び飼育イヌの血液・糞便からSFTSウイルスが検出された事例,体調不良のネコからの咬傷歴があるヒトがSFTSを発症し死亡した事例が確認されています。)

日本紅斑熱、つつが虫病

ダニに刺されてから、日本紅斑熱は2~8日後に、つつが虫病は10~14日後に、高熱、発疹、刺し口(ダニに刺された部分は赤く腫れ、中心部がかさぶたになる)が特徴的な症状です。紅斑は高熱とともに四肢や体幹部に拡がっていきます。紅斑は痒くなったり、痛くなったりすることはありません。治療が遅れれば重症化や死亡する場合もあります。


Q5.家の中にいても予防した方がいいの?

A.予防しましょう。室内でも感染のリスクはあります。

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ノミにとって過ごしやすい環境は、温度20~30℃(13度以上あれば活動できる)、湿度70%以上です。気温が低い季節でも暖房環境が整っている日本の室内は冬もあたたかく、ノミにとって居心地のいい環境だと言えるでしょう。

また、ノミやマダニは、犬、猫だけでなくたぬき、ハクビシンやアナグマなどの野外にいる様々な動物たちが広範囲に広めています。実際に、野生動物は近隣でも多数目撃されています。つまり、近所のお散歩、お庭、ベランダでさえも寄生されてしまうことがあります。
もちろん、ヒトが持ち帰ってしまうこともあります。
完全室内飼育のワンちゃん、ネコちゃんでも油断はできません!


犬のノミ・ダニ.com

ゾエティス・ジャパンWEBサイトをご覧ください。
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